Excelでの官能識別3点試験法
このチュートリアルは、XLSTAT統計解析ソフトウェアを用いてExcel内で官能識別3点試験法を計画 して 分析 することを支援します。
官能分析で識別3点試験法を実行するデータセット
醸造所が新しいビールを製品化しようとしていて、消費者が新製品を自社の既存のビールと区別できるかどうかを知りたいとします。両方のビールが類似しているという仮説を検定するために、3点試験法を使用します。
3点試験法の目的
この分析の目的は、まずビールのテースティングのための実験計画法を生成して、2つの製品がよく区別されるかどうかを知るために結果を分析することです。
3点試験法では、各審査員に異なる順序で3つのサンプルが提示されます。これらのサンプルの中で、2つが類似しています。審査員は、他と異なるサンプルを識別しなければなりません。
3点試験法のための計画をセットアップ
XLSTATを起動して、XLSTAT-官能データ分析 / 官能識別検査の計画 機能を選択してください。
ボタンをクリックすると、ダイアログ・ボックスが現れます。3点試験法を選択してください。この研究では審査員の人数は 20 です。そして、製品の名前を選択してください。審査員が事前に異なる製品を知ることがないように、ビールごとに2つの名前が必要です(ビール1のサンプルはAとC / ビール2のサンプルは B と D)。
OK ボタンをクリックすると、計算を始まり、結果が新しいExcelシートに表示されます。
出力表は、20人の審査員で検査を実行することを可能にします(下記参照)。各審査員は計画された順序で3つのサンプルをテースティングします。彼は1回だけ提示されたビールを認識しなければなりません。4列目に審査員の回答を入れることができます。5列目に正しい答えが与えられます。 最後の列は、検査の結果を入れることができます。正しい回答に1つのコード(我々の事例では+)を入れて、正しくない回答にはもう1つのコード(我々の事例では-)を入れます。もちろん、他のコードを使用しても構いません。注意: 4列目に結果を入れると最後の列は自動で記入されます。
生成された計画は以下のとおりです:
計画表が記入されると、得られたテースティングの結果を分析できます。
XLSTATによる3点試験法の実行
XLSTAT-官能データ分析 / 官能識別検査 機能を選択してください。
ダイアログ・ボックスが現れます。Testのタイプフィールドで3点試験法を、手法フィールドでサーストン・モデルを選択してください。識別検査の結果フィールドで計画表の黄色の列を選び、正しい回答のコードとして + を入れます。
d' と識別の確率の両方を推定したいので、推定オプションを選んで、正確な二項分布を使用します。これらのコンセプトのより詳細については、ヘルプ・ボタンをクリックしてください。
OK ボタンをクリックすると、計算が始まり、結果が新しいExcelシートに表示されます。
3点試験法の結果の解釈
最初の表は、選択されたオプションを要約します。
そして、検査の結果と解釈が提供されます。ここで、p値が 0.05よりも低いので、 我々は d' がゼロに等しいという帰無仮説を棄却できます。したがって、我々は、各ビールが同じ正規分布には従わないことを示唆します。したがって、我々は、ビールが類似しているという仮説を棄却できます。さらに、我々の検定のパワーが十分に高いので、我々の検定が十分にロバストであると結論づけることができます。
次の表は、d'を含むパラメータ推定値を提供します。 すべてのパラメータが0より有意に大きいです。d' はほぼ3に等しく、2つのビールの間の大きな差をとても高く示しています。
総括すると、消費者は新しいビールと古いビールを区別することができました。醸造所は、この新製品が消費者によってよく識別されるであろうことを想定できます。
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